プロフィールでもご紹介したように、私は新卒で就職した会社から給料の未払いがありました。
弁護士に相談・泣き寝入りになる例もあるなか、今となっては考えさせられることばかり。
不況だったとはいえ、まさか自分が?というのが正直なところで。
今回は素直に感じたことを、できる限りポップにご紹介したいと思います!笑
目次
新卒で就職したのは、ある小さな会社
大手企業でも経営が厳しいと言われ、どんどん不安を煽られるような環境での就職活動。
採用人数が前年度の半分以下というのもざらにあったり。
今はすっかり状況が変わりましたが(^^;)
そんななか私が就職をしたのは、中国出身の男性社長(当時40代)が経営する小さな会社。
何人か営業の人もいましたが、社内ではほとんど会わず。
社長と二人で仕事を進めていくやり方でした。
もともと社長は、名前を聞けば分かるような有名会社のエンジニア。
成人してから日本国籍を持ち、中国からのインバウンドで旅行事業を始めていたようで。
私は旅行好きということもあり、この会社で働くことを決めました。
甘い考えかもしれませんが、少しでも好きなことを仕事にしたいと思ったんですよね。笑
社長はかなり話しやすい雰囲気の人。
営業に随行したり、秘書のような雑務もやっていました。
あまり仕事という感じもなく、怒るような怖い人でもないので、ラクと言えばラクでしたね。
しかし働いていくうちに、何か違和感というか・・
納得のいかないことが次第に起こり始めます。
潰れる気しかしない会社で事務職をまい進
というのも、この社長はけっこうケチな性格で・・
なるべく経費は使うな、使うならしばらく立て替えておけ。
いくら社会人経験がない私でも、そんな言葉が段々と気になり出します。笑
一番嫌だったのは
交通費の定期代でさえも、3回ほど催促をしないとくれなかったことw
当時実家に住んでいた私は、1時間30分ほどかけて都内の事務所に通っていました。
社長は私の定期代を見るたびに
いや~交通費高いね~
僕の2倍の金額ね~
そして私は
そうなんですよーすみませーん!!と言いながら、やっと受け取れる感じ。
心の中では、さっさと交通費くらいくれよ!と思いましたが。笑
そんな時、家が遠いなら会社の近くに住めば?と社長が言い出します。
どうやら会社から家賃も出してくれるらしい。
今までお金をかけるのを嫌がっていたのに、急に羽振りの良いことを言ってきて。笑
そして私は事情を説明してから、家族に相談。
すると父親はなんだかシブい顔。
家賃は本当に払ってもらえるのか?
一人での生活は大丈夫なのか?
都合の良いように、私を置いておきたいだけなんじゃないか?
不安そうにする父の姿がありました。
確かに親は心配ですよね。
次から次へと、この話しへの違和感を語ってくれてw
そんなことをしているうちに
私が退職を決意する最悪な出来事が起きてしまいます。笑
だいぶ急展開ですが、お付き合いください。
本当にある”給料未払い”という現実
変わりなく通勤を続け、何となく過ごしていたある日
私が自分の銀行口座を確認すると
あれ?
給料が振り込まれていない!
なんで?
定期代も催促していたくらいだから、本来はもっと早く異変に気づくべきなのですが。笑
社長はお金にルーズな人だと分かりながら
今月は遅れちゃってるのかな?と不必要な優しさを持ってしまいますw
しかしどうも様子がおかしい
この頃から、会社にお金がないんだろうなと思うようになったものの
私が給料のことについてふれるとすぐに振り込むからの一点張り。
3日たってもそんなことを言い続けるので、私もついに強気な姿勢を見せ始めます。
すると
そういう言い方や態度は良くない
僕は悪い空気が嫌いだ、気持ち良く仕事がしたいなど
綺麗ごとを並べ始めます。笑
そのくせ
昨日は家族でディズニーシーに行ってきた~
今度の休みは旅行に行く
と私に言ってくるんですよね。
どう考えても給料のことを考えていない。
挙げ句の果てに、すぐには給料は払えないよと言い出し
私は更に激怒!
すると社長は
お金を払えだなんて品がない
不況によるものだから仕方がない
社員は会社の損害を理解するべき
いくら会社にお金がなくても、普通に腹が立ちますよね(^^;)
私が管理職や役員ならまだしも、入社して8ヶ月の新人。
この会社を選んでしまった自己責任もありますが。
その態度に呆れ、トーンダウンした私は一言。
会社辞めます、もう来ません。
しばらく続く退職の余波
実は退職した後も、困ったことが待ち受けていました。
それは取引先から直接、私の携帯に連絡がきてしまうこと。
本来は私本人から退職の挨拶をするべきなのですが
社長は自分が関係者に説明すると言い出しました。
それなら・・という感じで、あまり深く考えなかったのですが
退職をして1ヶ月以上たっても、取引先から電話が入って来る。
急にいなくなった私を気にかけてくれた方もいました。
そらり:社長から何か聞いていませんか?
取引先:特になにも・・
あなた(そらり)の名前を出しても今日はちょっといないと言われる。
退職した旨を直接伝えると
何かあったの?と、しつこく聞かれ。笑
給料の未払いがあってー!!と、大きな声で言いたかったけど
腹いせに言うのは大人気ないし、さすがにそのことは触れられませんでした。
労働基準監督署という最強ワード
そんなことがありながらも、まだまだ給料が支払われない日が続きます。
私は家族に全て話していたのですが、労基に相談するのはどうか?という案が浮上。
弁護士に相談するケースもあるようですが、あまり事を大きくしても・・
けど泣き寝入りはしたくない!!
催促をしないと払わないだろうし。
どんな理由であれ、働いた分はきちんともらう権利があるのでね。
ということで、まずは支払う意志があるかを確認しようということで
未払いは30万円ほどあったのですが、少額でも期日までに振り込むよう連絡をしました。
しかし、なんとかやってみるという、かなりアバウトな返信。
いったい社長は何を考えているのか。
とにかく言うことはハッキリ伝えないと意味がないので
ここであのワードを!
約束を破ったら、労働基準監督署へ行くことも考えています。
すると
社長:そういうのは良くないね~会社が危ないね~
そらり:私たちだけで解決しないなら、そうするしかありません。
社長:うん・・。じゃあ、わかった。
どうやら事の重大さを理解したようだ。
このやり取りをしてからは、決まった日に入金が確認され、計3回に分けて完済。
本人がどのように考えていたのかは分かりませんが
反論しなくなったという意味では、効果的なワードになったはず。
普段使わないし、使いたくないフレーズですけどねw
給料未払いから学んだこと
自分の価値を低く見すぎてはいけないと思うようになりました。
思い通りの就職活動ができなかったこともあり
自分に仕事があるだけマシ!
もっとツライ経験をしている人はたくさんいるという
悲観的な考えが強かったんですよね。
我慢というか、仕事を失う怖さもあるし、就職活動もやり直さないといけない。
言われた通りに動くのはラクかもしれないけど
都合の良いように使われてばかりじゃ、つまらないなと。
あとは就職したら3年は転職するなという謎の風潮。
これはただ会社の都合で言われているだけのようですが。
今でもこんな教えとかあるんですかね?笑
自分の価値を下げないと聞くと、大げさに感じるかもしれませんが
本当に自分を犠牲にしてまで、繋ぎとめたいものなのか?と考えるのは
ある程度必要だと思うんですよね。
人間関係もそうですが、仲良しを装ったり無理に付き合うと
結局気持ちが追いつかなかったりするので。
最後にこの給料未払いの会社
今はいったい、どうなっているのか。。
気になる方も多いでしょ?笑
(興味なかったらすみません)
結果としては
検索に社名を入れても、まともな情報が出てこない。
当時存在していたホームページも消えており、事務所にも会社がない。
これ以上は分からないですが、また新たなかたちで事業ををやっているのかもしれませんね!
今となっては笑い話にできる経験ですが
他に相談できる社員や仲間がいれば、また違う考えもあったのかなと。
ここでネタになったことについては、お礼を言いたいものです。笑
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